初めましての方もそうでない方も、
BLACK SHADOW CO.,LTDのManaging Directorをしております、田渕でございます。
弊社はベトナム進出支援、進出後の運営支援、ビザ取得代行、会社閉鎖手続き代行、M&Aを手掛ける、コンサル会社になります。
本ブログの趣旨は『ベトナム進出に際して役に立つ情報』 をコンセプトに書いていきたいと思います。
※弊社ブログはPCでの閲覧用に調整しているため、スマートフォンで閲覧されている方にはご不便をおかけいたします。
今週もメイン記事を見たうえで弊社記事を見ていただく構成となっております。
QUICK VIETNAM様でのメイン記事はこちらです。
今回の題目は【しくじりベトナム進出、うちみたいになるな!】です。
メイン記事の方で、ベトナム進出時の会社立ち上げ段階でつまずく会社が圧倒的に多い、というお話をさせていただきました。
ただ、企業運営の失敗は何も立ち上げ段階だけで発生するわけではありませんが、基本的には社内の負の要因が失敗の原因であることがほとんどです。
そこで弊社ブログでは、『マネしてはいけないよくある失敗』をいくつか挙げていきます。
1.過保護?すぎる親会社
よくある失敗例なうえに、ベトナム側の代表の方が一番嫌がる&モチベーションが落ちる事例ですね。
例としては、現地に調査に来た方が色々と調べて、設立の詳細や、現地法人の運営方法を編み出したにもかかわらず、事情を分からない親会社側の人間がいきなり突拍子もない案でひっくり返したり、など、事例は現地法人の代表の方の数だけあります。
特にこの事例は、現地に40歳前後くらいの、本社ではまだ決裁権の小さい課長さんクラスが派遣された際によく見られます。親会社はサポートのつもりなんでしょうが、、、
プロスポーツなどでも金満オーナーが介入してくるとロクな結果になりませんからね。。。
逆に上手く行っている印象があるのは、ベトナム現法に関して決定権を持つ部長さんや役員の方を派遣して運営を任せている企業様、中小企業で社長さんが直接現地に来て即断即決を下せる企業様ですね。
1-2.介入しすぎる現地法人の代表者
1の派生型なので、1-2といたしました。こちらはある程度の業務知識のあるスタッフの方を採用できた企業様で起こってしまう事例です。
ベトナムの商習慣プロセスは我々日本人には理解が及ばない部分もあり、ベトナム人同士で進めてもらうのが、最も効率的でスピーディーに完了します。
このプロセスの部分に日本人が介入しすぎてしまうと、『信用されてないのか?』『よく分かってない人にいちいち説明するのが面倒』と不信感を生んでしまい、せっかく採用したスタッフの離職につながる恐れもあります。
なんでもかんでも日本人の代表者がやってしまうのも、最終的な現地法人の現地化を進めるうえで障害となりますので、任せるところは任せる、確認する項目を明確にしぼる、など、ご自身の業務効率化も行いましょう。
2.自社内で抱え込みすぎてパンク
親会社と異なり、現地法人は社内インフラが整備されていない状態からのスタートがほとんどです。親会社の様に各部署が細分化されておらず、大半の代表の方は営業をメインに赴任したはずなのに、いきなり何でも屋となります。
また、採用したスタッフの方がどの程度の業務知識などがあるかも未知数です。
スタッフの方が一人で総務、会計、法務、労務とこなせるスペシャルな方であるのを祈るばかりですが、残念ながら世の中そんなに甘くはありません。
そんな状況で全てを自社内で抱え込みすぎると、嫌気のさしたスタッフの離職、代表者の方の過労による病休など、社内体制が崩壊し、社内運営ですらおぼつかなくなります。
上手く社内体制を構築できている企業様を見ると、各種業務の外注も選択肢に入れた柔軟な対応をした結果、本業の売上が延ばせてスタッフを増員する余裕を作って内製化を進められています。
(離職リスク、社会保険(毎月給与の約20%程度会社負担)やボーナス(13か月目給与は必須)、昇給額(年率5%前後)も考慮すると外注の方がお得なケースもあります。)
上記以外にも細かいことはありますが、また今後の小出しネタとさせていただきます。
それではまた次回!
今週の1枚は、シンガポール時代の猫カフェにて。ご飯の時間でみんなまっしぐらです(笑)
