top of page

ベトナムで働くということ3-転職希望者から見る求人企業-

更新日:2020年4月20日

初めましての方もそうでない方も、

BLACK SHADOW CO.,LTDのManaging Directorをしております、

田渕でございます。

弊社はベトナム進出支援、進出後の運営支援、ビザ取得代行を手掛ける、

コンサル会社になります。


今回の記事も会社の経営者や進出のご担当の方向けではありません。

これからベトナム・ホーチミンで働く方に加えて、

採用担当者様や現地採用をお考えの会社向けの記事となります。


いきなりですが、ベトナムの日本人現地採用のおおまかな給与相場について、

これから採用を検討される企業のご担当者様はご存知でしょうか?


数社の求人を見るとこんな感じです。(日系企業の場合を想定、外資はもっと出します)

・20代後半: 額面USD:1,500~2,000/月 大体が未経験の担当レベル

・30代前半: 額面USD:2,000~3,000/月 経験により担当から管理職まで

・30代後半: 額面USD:2,500~個人差あり/月 ほぼ管理職での採用

※細かい手当は会社ごとに異なるので、考慮していません。

日本での同年代より少し安い設定ですね。引かれるのがほぼ所得税のみですが。

まぁ、ベトナムの物価は日本よりはるかに安いので、

浪費癖がなければ困窮はせず、むしろ貯金も出来るくらいですね。


そして、この給与に対応する求められるスキルや業務内容などですが

・英語(コミュニケーションレベル以上)

・営業やそれに付随する業務全般

・ベトナム人の管理や本社との調整 などなど、、、、


さて、ここで各会社の採用担当者様にお伺いしたいのですが、

御社で記載されたスキル、あなたは満たしていますか?

御社で記載された業務内容、あなたは上記の給与でやりますか?


前回記事にて、現地採用の人材の質について少し触れさせていただきましたが、

優秀な人材が採用できないのは、掲示した給与と求める人材レベルが合わない、

というのも大きな要素ではないかと思います。


現段階では、ベトナムで現地採用を検討される企業は、選べる側ではありません。

・ベトナム人⇒転職は当たり前、待遇などが気にくわなければすぐに退職する。

・日本人⇒転職希望者数はいるものの、人材の質の格差が大きい。

人材の流動性が高いため、企業からの求人募集は常にある状態です。

そのため、求職者が選べる側であり、優秀な求職者ほど、より吟味できる立場です。


ちなみにベトナムの最低賃金はここ最近毎年5%後半~6%程度で上昇しています。

ベトナム人の給与も当然ながら上昇し、毎年代表の方は人件費に頭を悩ませる中、

日本人の給与相場は少なくとも3年間変わっていません。(私がベトナムに来てから)


一方で、3年以上前からいる日本人と、ここ最近から来た日本人では、

個人的な感覚では後者の方が平均レベルは多少は上がってきています。

それはベトナムが東南アジアで稼ぐ企業にとって、重要拠点になりつつあるためです。


日本ではいわゆるブラック企業が低賃金で途切れない人材供給で回していますが、

それで採用できるのは、知的労働者ではなく単純労働者がほとんどです。

ベトナムに来る企業であれば、ワーカークラスはその採用方法で良いと思いますが、

日本人、ベトナム人問わず、管理側の人間は給与を出し惜しむとロクな人材が取れません。


採用のための面接をしても、優秀な人材が来ないと嘆いている担当者様、

御社の求めるレベル感と待遇が合っているか、改めて確認されてはいかがでしょうか?

人材紹介会社を利用されている場合、そのあたりをご相談されてみるのもよいでしょう。

相談に全く対応できないような、案件を右から左に流しているだけの人材紹介会社をふるいにかけることも出来ますので。


それではまた次回!

bottom of page