ベトナム起業で大ゴケしないための話2-作戦篇-

最終更新: 3月30日

BLACK SHADOW CO.,LTDのManaging Directorをしております、田渕でございます。

弊社はベトナム進出支援、進出後の運営支援、ビザ取得代行、会社閉鎖手続き代行、M&Aを手掛ける、コンサル会社になります。


今週のQUICK VIETNAM様で配信中のメイン記事はこちらです。

今回の題目はコンサル会社から見るベトナム労働法改正2です。


このシリーズは起業当初から温めていたのですが、偉そうにベトナム起業を語るには黒字かつ累損解消をしていないと説得力が無いので、少し時間がかかってしまいました(笑)


サブタイトルはそのまんま世界一有名な某戦略・戦術書から拝借しています。

この記事は以下の方向けです。

・これからベトナムで起業しようとしている方、拠点設立を担当することになった方

・ベトナム転職、赴任を機にマネージャー側になる方

・現在、ベトナム事業が上手く行っていない企業様

あくまでも内容は『事業が破綻しないため』の参考にしてください。

胡散臭い自己啓発書の様な『絶対に勝てる』とか『爆速で儲かる』ではありません。

※解釈も人それぞれですので、気になった場合はご自身でも調べて考えてみましょう。


・そもそも『事業が破綻しない』という状態は何か?

初回でこの定義を説明しておりませんでしたので、補足。

毎期黒字を出し続けられるのが企業活動の理想ではありますが、後に大成長するようなベンチャーでも最初の数年赤字ということは往々にしてあります。そんな中で極論としての定義は、会社の資金が尽きないこと、と個人的には考えています。

※弊社は一番危ない時は会社口座残高が500万VND(約2.4万円)まで減りました、焦った(笑)


そういったわけで、今回の篇で大事なポイントは以下の2つです。

・コストの認識、理解

・資金調達と引き際の認識


・コストの種類

マネジメント側の皆さんが大嫌いなコスト、それには大まかに以下の3つがあります。

1:導入コスト

2:ランニングコスト

3:規制などへの対策のコスト


1、2は説明不要だと思いますが、3について少し補足すると、、、

・物価の上昇

・最低賃金の上昇

・急な法令や規制の変化への対応

・袖のしt,,,,(自主規制)

など、後々ランニングコストに乗っかってくるものもありますが、ベトナムの様に人件費が毎年上がる、規制が頻繁に変わるという途上国では意外と見逃せないコストとなります。


数か年の計画を考えるのであれば、少し多めに物価が年5%、人件費が年7%上昇程度で計画を作成しておくと、びっくりするようなズレは出ないと思います。

なお、オフィス家賃は急激な上昇をする場合が多いので、正直読めません。。。


ベトナムは事業を始めるだけならば簡単ですが、撤退が非常に手間がかかります。

そのため事業の開始から精算までを一単位で考えておくべきなのですが、無計画に進出してその後引くに引けなくなっている企業様を割と多くお見かけします。

※弊社では事業撤退についての手厚いサポートプランもご用意しています。


・資金調達と引き際

ベトナムでは国内での借入は利率の高さや使い勝手の悪さから敬遠され、親会社からのローンや増資で賄うのが比較的簡単であり、利用している企業様も多数あります。

そのためか毎年赤字なのに、親会社から資金を注入し続けてもらい生き延びているゾンビ状態の企業様は結構あります。私の知人にもいます。


ただ、この方法は、資金を注入できるだけの余裕が親会社や出資者にある場合のみです。

私と同じように自己資金で起業する方の場合、当然ながら注入できる追加資金などほとんど無いと思われますので、この項目を読むのはここまでで大丈夫ですよ(笑)


さて、厳しい言い方をすると、親会社から派遣されている現法代表の方の中には、困ったら親会社に泣きつけばいい、という意識の低い方がいるのも事実です。

加えて親会社側のコスト認識が甘いと、そもそもの資本金拠出額も少ないためか、場当たり的にずるずるとベトナム現法への資金注入を続けてしまい、トータルでいくら注入しているかも曖昧となり、不良債権化させてしまいます。

※ここに前述の撤退のしづらさが絡み、泥沼化します。


設立当初から事業が安定するまでを資本金のみで回せるように計算しておくべきなのですが、上記のようなゾンビ状態の企業様に今更それを言っても何も始まりません。

仕切り直しをするのであれば、最後の資金注入の実行し、それ以降で資金がショートするようであれば、事業の撤退をするべきと考えます。


資金を追加投入して良いのは、原則としては製造業で第二工場や既存工場の増築、小売り業などで大型契約が決まったため仕入れコストが間に合わない、などのように発展的なケースに厳しく絞らないと、いずれ親会社や出資者にも害をなすこととなります。


さて今回はここまでとなります。次回の更新は3/19です。

※前回の記事:ベトナム起業で大ゴケしないための話1-始計篇-

※次回の記事:ベトナム起業で大ゴケしないための話3-謀攻篇-


今回の一枚はここ最近弊社の経営会議(笑)でよく行くサムギョプサル屋シリーズ第一弾!

中心部から少し離れた2区のお店になります。※店名を失念しました、すいません。。。

正直な話、日系焼き肉屋さんに行くよりも遥かにコスパが良いです。(2人でそこそこ飲んでお腹いっぱい食べても100万ドン(約4,500円)程度)