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ベトナム起業で大ゴケしないための話8-九変篇-

更新日:1月16日

BLACK SHADOW CO.,LTDのManaging Directorをしております、田渕でございます。

弊社はベトナム進出支援、進出後の運営支援、ビザ取得代行、会社閉鎖手続き代行、M&Aを手掛ける、コンサル会社になります。


この記事は以下の方向けです。

・これからベトナムで起業しようとしている方、拠点設立を担当することになった方

・ベトナム転職、赴任を機にマネージャー側になる方

・現在、ベトナム事業が上手く行っていない企業様


この記事の内容はあくまでも『事業が破綻しないため』の参考にしてください。

胡散臭い参考書の様な『絶対に勝てる』とか『爆速で儲かる』ではありません!

※解釈も人それぞれですので、気になった場合はご自身でも調べて考えてみましょう。


さて、今回の第8話の大事なポイントは以下の通りです。

・やるべき事と出来る事の違いを見定める。

・メリットとデメリットを把握する。

・固定観念を捨てて臨機応変に対応できるようにする。

今回のお話はかの有名な『君命に受けざるところあり』に集約されます。


・出来てしまう事でもやる必要が無いことはやらない

今回のお話の肝であり、第3話で利益をしっかり取るというお話をしている部分にもつながります。お客さんからの依頼や親会社からの要請で無償で対応可能な件であっても、やるべきでないことについては敢えて何もしないことも手の一つです。


海外にいる日本人は良かれと思って親切心で色々とこちらがやっても、その後に後ろ足で砂をかけてくるような義理を果たさない輩が結構います。(当然ですがベトナム人でも恩を返してくれる人、ダメな人どちらもいます。)


そういったダメな人や企業を見極める目利きは、とりわけ個人起業家にとって最重要な能力と言っても言い過ぎではないと考えています。


一方で長い目で見て恩を売っておくべき人、企業から依頼を受ける事も多々ありますので、これらの事を総合的に判断できる能力のある人物を派遣するべき、ということも同じく第3話の後段で記載しています。前回あたりから伏線回収も多数発生します(笑)


・メリットとデメリットの把握

上段のお話と関わりますが、事業を行う以上は利益を出すことが前提であるので、得られる利益とコストについてはしっかりと把握する必要があります。


しかしながら、利益を出すことについてはいくつかの段階があります。

初期:事業存続資金確保のため、短期的な金銭の利益を重視。

中期:事業継続を安定化のため、短期的収益に加えてサブスク収益獲得を狙う。

後期:中期までに加え、長期的な収益を目指す投資のような案件も着手。


そのため、段階に応じて見なくてはいけないメリット・デメリットの範囲は異なります。初期よりも中期、中期よりも後期になるほど単純に金額では表せない部分まで把握したうえで損益を計算しなくてはいけません。


・事業のネタは常に変動するし、意外なところにある

ベトナム含めた発展途上国では変化のスピードが非常に早いので、ビジネスチャンスは目まぐるしく生まれては消えてを繰り返します。今既に収益の軸となる事業をお持ちの方もいつピークを過ぎてしまうかの注意は必要ですし、まだ収益の軸の無い企業様でもひょんなことからチャンスが来たりします。


既存の企業様のベトナム法人では急な事業転換は厳しいと思いますが、個人起業家の方であれば変化に対応する機動力の高さを持つことも重要です。

特に上段の収益の初期段階であれば、やりたい事だけではなく、手っ取り早く収益を得られる事をやらないといけない時があります。そこで実績を積むことで財務的な余裕が出来たり、派生的に他の業務を受注出来たりと次につなげる意味でも収益確保は必須です。


ただ、よく言われることですが運良く転がってきたチャンスもしっかりと準備が出来ていないと活かせません。私が学生の頃のW杯で有名な『急にボールが来たので』という決定的なシュートを外してしまった方がいましたが、準備をしていない人、企業がチャンスをつかむことは出来ません。日ごろからアンテナを張りつつ、すぐに動けるような自社の体制づくりをしっかりとしておきましょう。


今回は以上です。


※前回の記事:ベトナム起業で大ゴケしないための話7-軍争篇-

※次回の記事:ベトナム起業で大ゴケしないための話9-行軍篇-


今回は写真復活です!今回も以前に麻婆豆腐を掲載したSaku Sakuさんです。

※炒飯の上に載っているのはニンニクです。

お店:Restaurant SAKU SAKU

住所:2e Trường Sa, Phường 19, Bình Thạnh, HCMC(Google map参照)


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