BLACK SHADOW CO.,LTDのManaging Directorをしております、田渕でございます。
弊社はベトナム進出支援、進出後の運営支援、ビザ取得代行、会社閉鎖手続き代行、M&Aを手掛ける、コンサル会社になります。
この記事は以下の方向けです。
・これからベトナムで起業しようとしている方、拠点設立を担当することになった方
・ベトナム転職、赴任を機にマネージャー側になる方
・現在、ベトナム事業が上手く行っていない企業様
この記事の内容はあくまでも『事業が破綻しないため』の参考にしてください。
胡散臭い参考書の様な『絶対に勝てる』とか『爆速で儲かる』ではありません!
※解釈も人それぞれですので、気になった場合はご自身でも調べて考えてみましょう。
さて、長きにわたってお送りしてきたこのシリーズも今回で最終話です!
最終回第13話の大事なポイントは以下の通りです。
・情報収集に費用を惜しまない。
・情報の管理・運用は徹底的に行う。
今回はこれまでのお話全てに関わる内容と考えています。
・情報を軽視しがちな日本企業
モノづくりが重視されがちな日本企業は無形のサービスを軽視しがちな傾向があります。
『知り合いなんだからちょっと教えてよ』とか『このぐらいタダでやってくれない?』というのは、飲食店でタダで食べさせてくれ、小売店でこれタダでちょうだい、と言っているのと同じレベルです。
私はかなりお客さんを絞り込んでいるので、既にお取引のあるお客さんの質の良さはホーチミン市内のコンサル会社の中でも随一と自負しています。これはお客さんを自分で選べる個人事業の良さになります。一方で飛び込みで質問をしてくる方などにはまだこの傾向が強いなと感じています。
ある程度実績のあるコンサル会社やコンサルタントには各々独自のノウハウやコネクションがあり、そこに相談者の状況を掛け合わせて、最適又は次善の対策といった情報を作り出します。そこにはこれまでの人的、時間的コストはもちろん、海外の中でもベトナムの様な新興国で規制の運用が不安定、かつコロコロ変わるような国では一見簡単にこなしているように見えても、水面下で手間や費用が掛かっています。
また、情報や知識の有無というのは、立ち回りを上手くできるかという点にも関わり、拠り所となるものがあることで、他の人から見たら大きなピンチでも、全く問題なく対処で来てしまったりもします。
そのため、コンサル会社をしっかりと味方につけて参考、活用したいという場合は、タダで情報をもらおうというセコイやり方ではなく、情報や知識を取り込むための授業料と考えご契約いただくのが一番の近道と考えます。
まともなコンサル会社なら、情報や無形サービスを軽視するお客さんを相手にしませんので(笑)
・情報=資産なので運用と管理はとても大事
コンサル会社に限らず、全ての会社に必ず漏らしてはいけない秘密があるかと思います。
ただ、なんでもかんでも秘密にしてしまうと、見込み客からは『何もわからないのは何か怪しい』と捉えられてしまい、機会損失につながってしまいます。
そのため、どこまでは見せてしまってよいか、受注確度が高い時限定で普段は見せないものまで晒すか、などの自社機密の運用が必要となってきます。
しかし、社内の人間だからと言って誰彼構わず自社の情報を展開して良いわけではなく、個々人の立場や能力によって与えていい情報の量を変える必要があります。うまく運用できない人に情報を与えすぎてしまうと、出してはいけない物を出す危険性が高くなります。
とりわけベトナムでは政府の規制が早い段階で噂として広まったり、入国手続きなどの承認リストがパスワードもなくクラウド管理されていたりと、本来は情報管理が徹底されるべき政府ですら管理が甘々であり、ベトナム国民も大体同じような傾向です。
そういった点からも、社内のスタッフへの情報共有についても、しっかりと管理する必要があります。
さて、全13話無事に完走することが出来ました!
全話を通して、当たり前の事+ベトナムの固有の傾向の形でお話をさせていただきましたが、序盤でもお伝えしているように、この記事の内容が当たり前と感じられる方は複雑怪奇なベトナムビジネスにおいても、大失敗はしていない方かと思います。
この記事が冒頭のターゲット層の方のお役に立てれば幸いです。
前回の記事:ベトナム起業で大ゴケしないための話12-火攻篇-
次回の記事:今回が最終回です。
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